桐タンス修理例 兵庫県Oさま

桜の季節、この時期だけは逃さないよう、
今年もまた、お気に入りの桜並木を
見に出かけました。少し見頃は過ぎていましたが、
春の風に桜の花びらがひらひらと
舞う姿も美しく、少しの時間でしたが、
春を味わうことができました。

 

さて今回の修理例は、明治生まれの
お義母さまの桐タンスを着物の
着付けの資格を取得された娘さまに
贈るため、お母さまが再生依頼された
桐箪笥のご紹介です。
ブログに載せていた同じような形の
桐タンス修理例をご覧になり、
「ここで!」と決めていただきました。
お客さまの喜びが、こんなふうに
繋がって、とても嬉しいです。

修理前の桐たんす(お預かり時に撮影)
本体の角や引出しの底板などには、
一度再生された跡が見受けられ、
直しながら、大切に使ってこられた
ことがうかがえました。


修理後:仕上がりの色:時代仕上げ(時代白)

事前に、山口県にお住まいの娘さまは、
ホームページの「仕上がりの色」を
ご覧になり、「色は時代白で、金物は
元々のものを再利用する」などの
ご希望をお母さまに伝えておられました。

納品後、お母さまから、「綺麗!
新品同様!」との娘さまの感激の
お言葉とともに設置された桐タンスの
画像も送っていただきました。
お祖母さまはお引越しの多かった方で、
嫁がれる際は、山口県にお住まいで、
この桐タンスも山口で準備されて
嫁がれたそうです。
長い年月を経て、ご家族の思い出を
たくさん詰め込んだお祖母さまの
桐箪笥は再生されて山口で暮らす
お孫さまのもとへ。
これから懐かしい故郷で、お孫さま
との新たな暮らしが始まります。

『桐たんすRecord』に残しておきたい
桐箪笥とご家族の物語。
お祖母さまと桐箪笥の故郷への想いが
大きかったのかなあと思いました。

一棹の桐たんすの中には、ご家族の
つながりや深い思いが秘められて
いることを改めて感じています。

 

 

我が家は、桐タンスの修理(洗い・削り直し)を行っています。
その他の再生事例は、こちらをご覧ください。

桐タンス修理例 京都府Sさま

暖かくなってきたと思っていたのですが、
昨日こちらは霰が降り、
今朝は雪がちらついていました。
どうりで寒いはずです。
ようやく咲き始めた我が家の梅の花も
凍えそうにしておりました。
春なの?冬なの?という気候ですので、
服装を間違えないようにしたいものです。

 

さてさて、日々の修理作業に時間を要し、
作業終了後はバタンキューで、
桐たんすの修理例など、
昨春はじめにお届けしたものから、
ご紹介できていないものがありますので、
今後少しずつご紹介していきたいと思います。
再生される際の参考にしてくださいね。

 

それでは今回は、お祖母さまの
一間箪笥を
受け継がれた京都府Sさまの
桐箪笥修理例です。

修理前の桐たんす
間口(幅)が180㎝と大きいですが、
下台は幅90㎝の小袖たんす2つと
引戸や小引出しのある上台と3つに
分かれる桐箪笥です。
ご自宅へ運んでこられた際に、
下台に上台がきちんと元のように
載らなくなってしまったと
お問い合わせいただきました。

修理後:仕上がりの色:時代仕上げ(時代赤)
 元々表面は関西地方で好まれた赤い
とのこ仕上げだったと思いますが、
砥の粉がとれて、桐の木地が
あらわれていました。
明るい茶色に経年変化した再生前の
おばあちゃんの桐箪笥の雰囲気に近い色に
ということで、時代仕上げ(時代赤)
を選ばれました。
金物の箱引手も小豆色でかわいらしく、
時代赤とも良く合っています。
重ねることができなくなっていた
上台と下台もきちんと重ねられるよう、
がたつきを調整ました。

背板などに、ご自宅で修繕された
跡があり、直しながら大切に使って
こられた様子が伝わってきました。
少し離れた場所に住んでおられる
お祖母さまも桐箪笥の再生を楽しみに
しておられ、納品後に見にくる予定と
伺いました。
お孫さんご夫婦のお家に遊びに出かけると、
そこには再生された自分の桐箪笥が
在り、大事に使ってくれているというのは、
嬉しくて何とも言えない安心感に
包まれるのではないのかなと
想像してしまいました。

 

 

我が家は、桐タンスの修理(洗い・削り直し)を行っています。
その他の再生事例は、こちらをご覧ください。

桐タンス修理例 三重県名張市Tさま

今回再生された桐箪笥は、お祖母さまの
お嫁入りのもので、着物の素晴らしさを
教えてくれたお祖母さまの桐箪笥に
大切な着物を収納してお使いになりたい
とお考えになり、お家の建て替えを
機に再生依頼していただきました。

修理前の桐たんす

扉や引出しなどに傷みはありましたが、
長きにわたり大切にお使いになられて
いたことがうかがえる桐箪笥でした。

修理後:仕上がりの色:時代仕上げ(時代赤) 元々表面は白っぽいとのこ仕上げ
だったと思いますが、経年変化して
慣れ親しんだ再生前のおばあちゃんの
桐箪笥の雰囲気に近い色に
ということで、時代仕上げ(時代赤)
を選ばれました。

また、前飾りの房が一つ無くなって
いましたので、伊賀くみひもの房
ご提案させていただきました。
「これも素敵やなあ」と何度も
見本の房を桐箪笥にあてながら房の色を
決めていただきました。

再生前の前飾り

再生後の前飾り

再生前の房はシンプルな結びでしたが、
伊賀くみひもの房では、くみひもの部分
を楽しんでいただけるよう、几帳結び
という結びのある房となり、Tさまの
桐箪笥に新しく仲間入りしました。

再生後、お祖母さまの妹さまから、
おばあちゃんのお嫁入りの時の
桐たんすにまつわるお話を
初めて聞かれたそうです。
その内容を後日教えていただき、
一棹の桐たんすの中に、ご家族の
つながりや深い思いが秘められていて、
これからも桐たんすの中にどんどん
積み重なっていくことを想像し、
再生することができて、
本当に良かったなと改めて思いました。

 

我が家は、桐タンスの修理(洗い・削り直し)を行っています。
その他の再生事例は、こちらをご覧ください。

桐タンス修理例 三重県津市Sさま

今回再生された桐箪笥は、お家をリフォームされたのを機に、
いくつかある桐箪笥等をきれいに直して、
もう一度使いたいとお考えになり、ご依頼いただきました。

修理前の桐たんす

天丸(天板の角が丸い)で桐の木目もやわらかく、
モダンな金物も印象的な上品でかわいらしい桐タンスです。

(再生前)
引出しの上端と棚板の間に隙間がありました。


(木地修理後)
引出しの上端に桐材を張って、仕込み直しをしました。

(再生後)

(再生後)仕上がりの色:時代仕上げ(時代茶)

(時代茶の木目)


(再生前の引戸の絵)
松の形にかたどられていたものが剥がれ、
他も劣化して破れている箇所がありました。

(再生後の引戸の絵)

今回は、張り替えはせず、この絵のままで
ということでしたので、和紙を似た色に染めて、
松の形にして貼り、破れた箇所は繕うように修繕しました。

やさしい風合いに経年変化した引戸の絵に合うように、
仕上がりの色は時代仕上げの時代茶をお選びになられました。

時代仕上げの風合いと引戸の雰囲気がよく合い、
味わいのある桐たんすに再生されました。
やわらかな木目も美しく映えて、Sさまの桐たんすの
持ち味を活すことができ、嬉しく思います。

 

我が家は、桐タンスの修理(洗い・削り直し)を行っています。
その他の再生・修理事例は、こちらをご覧ください。

桐タンス修理例 熊本県 Hさま

仕上がりの色:時代仕上げ(時代茶)

以前、当工房で桐箪笥の再生させていただいたお客さまの
ご紹介により、今回再生依頼していただきました。
ご自宅で補修された跡が見受けられ、直しながら大切に
使われてきたことがうかがえました。

修理前の桐たんす
 
引出しにがたつきがあり、特に大きい引出しは、
スムーズに出し入れできず、
観音開きの扉は、きちんと開閉できない状態で、
金物(つまみ)も破損していました。
全体的に割れ、隙間、欠け等があり、多くの角は擦れて丸みを帯びて
いたため、修理箇所が目立ちにくくなる時代仕上げになりました。

(再生前)

本体のゆるみ、棚板と引出しの上端に隙間がありました。

(木地修理後)

本体のゆるみを締め直し、引出しの上端に桐材を張り、
棚板との隙間を調整して、気密性を回復させています。

(再生後)

時代仕上げ(時代茶)の木目

小さい扉の中


(再生後:全体)

扉は丁番や金物(つまみ)も新しいものに交換しましたので、
きちんと開け閉めできるようになりました。
その他の金物は、元々の金物を活かすことを希望され、
錆や汚れなどを除去して、黒で磨いています。

熊本から三重へ修理に出され、また熊本へ戻る長い旅路を続けた
桐タンスもやっと我が家に戻ることができ、納品時は、
ほっとしているように見えました。
早速、着物を収納され、「本当にあの箪笥かしらと思うほど」
と喜んでいただくことができ、とても嬉しく思いました。

遠く感じていた九州・熊本でしたが、桐タンスのおかげで、
身近に感じられ、全国の天気予報でも熊本が気になったり、
テレビで熊本というキーワードが出てくると、
思わず見入ってしまう今日この頃です。


我が家は、桐タンスの修理(洗い・削り直し)を行っています。

その他の再生・修理事例は、こちらをご覧ください。

桐タンス修理例 三重県四日市市Uさま

仕上がりの色:時代仕上げ(時代白)

今回再生された桐箪笥は、お祖母さまのもので、
処分しようとされていたそうですが、
「おばあちゃんの桐箪笥を直して使っていきたい」と
考えられ再生されました。

修理前の桐たんす

三段に分かれる桐箪笥ですが、
今後は上台+下台はリビングで、中台はクローゼットで
それぞれ分けて
使われる予定です。

(納品時:上台+下台)

(中台)

上台+下台には、五月人形が飾られます。
隣には兜と、名前旗が準備されていました。
おばあちゃんの桐タンスとお子さまの五月人形。
なんて素敵なんだろうと私たちも楽しみにしていました。

引戸の唐紙と金物は、おばあちゃんの桐箪笥のままで、
と希望されましたので、以前の面影も感じられ、
お祖母さまの桐箪笥が、ひ孫さまの成長をそばで
見守ってくれるようで、何ともあたたかな気持ちになります。

ご家族の賑やかで穏やかな日々と、
お子さま方の健やかな成長を、陰ながら願っています。

我が家は桐タンスの修理(洗い・削り直し)を行っています。
その他の再生事例は、こちらをご覧ください。

桐タンス修理例 神奈川県Mさま

仕上がりの色:時代仕上げ(時代赤)

今回再生された桐箪笥は、70年程前のお母さまの
お嫁入りの時のもので、三重県のご実家内を片付けられていた際、
長年変わらず目にされてきたこの桐箪笥を直して、
神奈川のご自宅で着物を収納できればと考えられ再生されました。

修理前の桐たんす

長い間、屋根裏に保存されていた桐タンスの中には、
着物の他にも教本や型紙なども収納されていたそうです。

(修理後)

花車が描かれた引戸部分の唐紙には、一部劣化して破れた部分が
ありましたが、今回の再生では新しいものに替えてしまわず、
そのまま活かすことを希望されました。

時代仕上げ(時代赤)になり、明るくかわいらしい印象で、
経年変化した唐紙は、時代仕上げの風合いとも良く合い、
以前とはまた違った味わいのある桐タンスとなりました。

現在の暮らしの中でもしっかりと使えるように修理をし、
今回のように、経年変化したところを一部分残すことで、
時の流れや以前の面影が感じられるようになることも、
桐タンスの再生ならではだと気付かせていただきました。

我が家は、桐タンスの修理(洗い・削り直し)を行っています。
その他の再生事例は、こちらをご覧ください。

桐タンス修理例 東京都Oさま

仕上がりの色:時代仕上げ(時代茶)

以前のホームページに掲載していた修理例を、
ブログでもご紹介していきます。

2回目の再生のご依頼です。
前回と同様に奈良のお祖母さまから譲り受けられたもので、
仕上がりの色も同じ時代仕上げの”時代茶”を選ばれました。

修理前の桐たんす

(修理後)


大開の桐箪笥で、本体が歪み扉がスムーズに
開閉できない状態でした。
木地の調整を行い、扉もスムーズに開閉出来るようになりました。

我が家は、桐タンスの修理(洗い・削り直し)を行っています。
その他の再生事例は、こちらをご覧ください。