桐タンス修理~ハーモニカたんす

現在、珍しい桐箪笥を修理しています。

噂には聞いたことがあったのですが、
引出しを開け閉めすると「ファ~」と
ハーモニカのような音が出るという、
「ハーモニカたんす」です。

ハーモニカは「息を吸う・吐く」で音が変わるように、
ハーモニカたんすも一つの引出しの「開け・閉め」で
音が違います。

昔は桐タンスに大切なものをしまっておくことが
多かったので、音が出るのは、
防犯の目的もあるようですが、
昔の職人の遊び心でもあるような気もします。

ここの部分に仕掛けがありました。

近くに寄ってみますね。
うわぁ、本当にハーモニカが埋め込まれているんですね。

下からはこんな感じになっています。

ハーモニカたんすは、音が出るためには、
空気がもれないようにしっかりしたたんすでないと
できないそうです。

このハーモニカたんすも、引出しを出したり入れたりして、
音色の確認をしながら、隙間がないよう修理させて
もらっています。