神奈川県 Tさま 着物を収納する

奈良のご実家にあった60年程前のお母さまのお嫁入りの時の桐たんすです。きれいになれば、着物をしまいたいという事で再生に出されました。仕上がりの色は、馴れ親しんだ現在の雰囲気に近い色という事で、見本板と桐たんすを見比べながら、「時代ねず茶」を選ばれました。

一度削り直しされた跡が見受けられ、前面に張られた桐材が部分的に薄くなっていました。薄い部分を新しい桐材に張り替え、焼いて仕上げました。時代仕上げは経年による色の変化が少ないのが特徴でもあり、これからも以前の桐たんすの面影を感じながら、長くお使いいただけると思います。着物を丁寧に整理してしまわれているのを拝見し、桐たんすも喜んでいるようで嬉しかったです。