東京都 Aさま 母の桐たんすをいつかは娘に

この桐たんすは50年程前のお母さまの洋服たんすで、洋服をハンガー等にかけたまま収納できる桐たんすです。他にも対で、昇りたんす、下三中洋、大開のたんすがあり、中に入っていた洋服や着物も傷むことなく収納されていて、桐たんすは凄いなあと思われたそうです。扉の裏を見ると、元々は関西地方で好まれた赤いとのこ仕上げだったと見受けられますが、表面は経年変化により黒っぽくなった状態でした。お選びになった「ブラウン」は明るい印象で、これまでとは違った趣の洋服たんすになりました。

パイプと固定金物を新しくし、使いやすいように以前よりも少しパイプの位置を下げて取り付けました。いつかは、娘さまにも譲ってあげたいとお話されていましたので、これからまた長きにわたり、ご家族の成長をそばで見守りながら、思い出が刻まれてゆくことと思います。