桐たんす再生 お見積り・お届けについて2
爽やかな風と新緑が美しい季節になってきました。
雨が降ると、きらきらと草木も潤い気持ちよさそうです。
先日、久しぶりに仕事で外に出た際、
道沿いの林に桐の木が自生しているのを
見つけました。
この桐の木は、少し見頃が過ぎていたようですが、
発見した嬉しさから、車を停めて、しばらく観賞。
毎年、ゴールデンウイーク頃から6月にかけて、
可愛らしいラッパの形をした薄紫色の花を咲かせる桐。
桐の花かなと思うと、同じく自生している藤の花
だったりすることもしばしば。
少し紛らわしいのですが、藤の花は和装の髪飾り
のように垂れ下がり、桐の花は、上に向かって
伸びている枝に鈴なりになって咲いています。
普段は人知れず存在している桐の木。
この時期になると、ここにいるよと花を咲かせて
教えてくれます。
今年はいくつ見つけられるでしょうか。
さて、新型コロナウイルス感染症による
緊急事態宣言が一部解除されました。
三重県においては、県境をまたぐ移動の自粛など、
全ての都道府県が解除されるまでとしながらも、
手洗いやうがい、換気、買物の仕方、身体的距離を
とる等、「新しい生活様式」を意識的に習慣づけ、
少しずつ日常を取り戻していく段階になっています。
桐たんす再生工房おおいしにおいても、当面の間、
見合わせていましたお見積り、お預かりやお届けなど、
三密の回避などの感染拡大防止の対策を取りながら、
三重県を中心に少しずつ再開させていただいています。
県外のお客さまには、大変申し訳ございませんが、
状況を見ながら、安全にお伺いできるようになるまで、
今しばらくお待ちいただきますよう、
よろしくお願いいたします。
作業場において、桐たんすと向き合う時間はもちろん
大切ですが、私たちにとって、お客さまと桐箪笥に
ついてお話するひと時がどれだけ大切な時間なのかを、
今回久しぶりにお客さまとお会いすることができて
実感しています。
これからも持ち主だった方をはじめ、一棹の桐たんすに
関わられた方々の思いがつながることを願って、
桐たんす再生の仕事をしていきたいと思います。