桐タンス修理~深い傷の修理

蒸し暑い毎日が続いています。
我が家の和室の掛け時計に付いている温度計は、
昨日から数字ではなく『HI』という表記になり、
(高いという意味だと思うのですが)
戻らなくなってしまいました。
夜になると、幾分やわらぐのですが、
それでも、暑いものは暑いですね。

さて、現在行っている桐箪笥修理です。
天板の深い傷を直します。

似た木目の桐材をストックの中から探します。

出来るだけ目立たないように、木目に馴染ませるため、
今回は選んだ桐材をひし形にします。
傷のある箇所によっては、三角形にしたりします。

傷のある箇所をノミでひし形に彫り・・・

ひし形に切った桐材を埋めます。

浅い傷は、鉋をかけると、無くなり、
凹みは、水を含ませて、濡れたタオル置いて、
その上からアイロンを当てると起きてきます。
それでも無くならない深い傷や凹みには、
このように、木を埋めて直します。

小さな木片も埋め木に使う材料となるので、
「これも使えるな」という 木っ端(こっぱ)が、
ストック箱に貯まってきます。

『木っ端』という言葉を辞書で調べると、
・ 斧(おの)や鋸(のこぎり)で切った木の切れ端。
小さな木片。
・価値のないもの。とるに足りないもの。
つまらないもの。

とありますが、私にとってなくてはならない、
大切な木っ端たちです。

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