桐タンス修理~カビ除去
秋真っ盛りですね。
先日、ある方から、同じ場所の紅葉でも、
色の加減が毎年違うことを教えていただきました。
裏山の木々も色づきはじめている頃だなあと
思い始めてから、結構時間が経ってしまって
いるので、今年は何色が美しく感じられるか、
少し時間を見つけて、見に行こうと思います。
さて、ただ今、修理している桐箪笥です。
総盆(全てお盆)の総桐たんすです。
本体は四方丸(上下左右が丸い)で、
やわらかな印象です。
うっとりとしてしまう、ふくよかな丸みは、
厚みのある材から造られています。
下の段には、少しカビが見られたため、
念のため、下の段全体をカビ処理しました。
写真はカビ処理後、水拭きしているところです。
やはり、下の段や下の引出しにカビの発生が
見られる場合が、多いように思います。
これは、どうしても埃や湿気は床に近い下の方に
溜まり易く、埃が湿気を帯びて、カビの原因に
なるためです。
対策として、下の段にはシリカゲルなどの防湿剤を
入れて、湿気に強い綿製などを収納し、上の段には
湿気に弱い絹製のものをというように、素材別に
収納場所を変えてみるのも一つの方法だと思います。