桐タンス修理~金物の裏


桐箪笥の修理中、金物の裏を見ると、
カラフルな色のことがよくあります。
アルミを再利用して作られたのかなと思います。

味わいがあるなぁと見入ってしまうのですが、
材料を大事に、昔の職人が一つひとつ丁寧に
作られたものであることがわかります。

また再び桐タンスに金物を取り付けてしまうと、
実は金物の裏がこんなにカラフルでかわいいと
いうのがわからなくなってしまうので、写真を撮って
お客さまに渡す桐タンス再生をまとめた
『桐たんすRecord』に載せさせてもらおうと思います。

これは別のお客さまの引出しの内側に取り付ける
根隠しというものです。

約70年程前の桐箪笥ですが、
あのビールから作ったのだろうと思われるものも
あり、戦前戦後のものがない時代に工夫して
作られるほど、桐箪笥は婚礼家具として需要が
あったのだと気付かされ、桐たんすのどの部分を
とってみても、想いがつまっているなと
しみじみ思います。