桐タンスと鉄脚①

”The 桐箪笥”というような、 新品のように綺麗に
再生することが多いのですが、おばあちゃんや
お母さんの思い出のつまった桐箪笥を、リメイクして
使いたいという方も多くいらっしゃいます。
愛着あるものを大切に使い続けたいですよね。

また、昔の味わいのある一点ものを自分好みに
アレンジして、心地いい家づくりをされる方も
いらっしゃいます。
大きさもそのままの大きさではなく、桐タンスは
分けることもできるので、引出しの部分だけを
リメイクして等、新たなインテリアとして
楽しむことができます。

シンプルな桐たんすを民芸調に変えて直しました。


今回、再生することになった桐箪笥はシンプルで
素朴な感じも素敵なのですが、インテリアとして
存在感を出したいということで、金物を民芸調に
変え、鉄脚にのせました。

仕上がりの色をどうしようかととても悩んでいました。
主人ははじめ、民芸金物に合わせて深めの濃い色が
合うよう、オイル仕上げにしようと考えたようですが、
桐の木目の美しさを活かすために、時代仕上げとしました。

木目を出す工程は、とても繊細で気を遣う
作業なので集中しており、主人の背中は
”話しかけるなオーラ”が漂っています。
ですので、私は遠くから見守っています。 

できあがりを見て、こういうアレンジもいいなぁ。
やっぱり桐の木目は綺麗だなぁと見入って
しまいました。
新しいものを買うことは簡単ですが、
古いものを直して大切に使いたいと思うと、
一つの桐タンスでも何通りの直し方があると
教えられます。