桐タンス修理例 愛知県Yさま
仕上がりの色:オイル仕上げ(ブラウン)
今回再生された桐箪笥は、約70年前の
お祖母さまのもので、三つ重ねの桐たんすのうち、
状態の良い段だけでも残せればと考えられ、
上台と中台を再生されました。
修理前の桐たんす(上台+中台)
全体的に細かな傷や凹み、欠け、割れや隙間があり、
所々、虫食いがありましたが、本体や引出しは、
しっかりとした桐箪笥でした。
(修理後:中台)
中台は着物を収納されるようです。
高さ10cmの鉄脚に載せています。
(修理後:上台)
上台はテレビ台にされるため、天板を新たに
製作しました。
上の写真は、設置の際、実際にテレビを置いて、
がたつきがないか、引戸がスムーズに開閉する
かを確認するため、テレビを載せさせて
いただいたところです。
写真では、分かりづらいのですが、上台も鉄脚に
載せています。引戸の絵は経年変化がみられ
ましたが、元々のものを活かせればという
ご希望でしたので、そのまま取り付けています。
桐のあたたかな質感が感じられるオイル仕上げと
引戸の絵の風合いがよく合い、リビングに設置
したのですが、和風の引戸の違和感もなく、
桐たんすも居心地が良さそうです。
以前の面影が感じられる、Yさまだけの
オリジナルのテレビ台とチェストがあたたかな
お部屋に仲間入りし、ほっとできる時間が
過ごせそうだなぁと感じました。