桐タンス修理~引出しの調整
今日は冷たい雨が降り続き、夕方になると、
さすがに作業していても、半袖では、肌寒く
感じました。
さて、現在行っている桐箪笥修理です。
引出しの上端と棚板との隙間を無くすために、
足しておいた上端の桐材を削って、
これから引出しを仕込んでいくところです。
今回の桐タンスは、全ての引出しの上端に桐材を
足しています。白く見える部分が足した桐材です。
上端を削る前なので、引出しは完全には本体に
入っていません。
近くに寄ると、こんな感じです。
上端を削って、引出しを入れて確認しながら、
本体に引出しが隙間なく収まるように、
少しずつ調整していきます。
この引出しの上端の調整作業に入ると、
木地修理もいよいよ終盤となり、これまで修理して
いたものが、一気にまとまり出して、形になって
いきます。
まだまだ工程は続くのですが、作業をしていて、
一つ山を越えたような気分になります。
上端の調整が終わり、引出しが本体の中に
収まりました。
この後は、表面を鉋がけして、木地修理は終了です。