お客さまからのお便り 祖父母の思いがこもる母の桐たんす

今回お便りをいただいたお客さまは、
お家の住み替えを機に、お母さまから
譲り受けられた桐たんすを鉄脚や
金物交換などのアレンジを加えて
ご自宅でお使いになりたいとお考えに
なり再生されました。

お母さまの幸せを願い、祖父母さまが
心を込めて、おあつらえになった中洋
(真ん中の中台が扉)と昇りのお揃いの
夫婦たんすです。


納品後の中洋と昇りの桐たんす




納品後のお便りには、
「すっかりみちがえた素敵なたんすに
再会し、家族も大変感激しております。
想像を超える新品にしか見えない出来
上がりに、ただただ感動しております。
一度は処分を考えた桐たんす2棹でしたが、
その相談をきっかけに、桐たんす購入に
まつわる祖父母のエピソードを初めて
知りました。
とても捨てることはできないけれど、
どうしたものかと悩んでいた時に、
インターネットで大石さんの存在を知り、
今回の嬉しいご縁につながりました。
天国の祖父母も喜んでいると思います。
本当に素晴らしい家具へとよみがえらせて
下さってありがとうございました」
とのお言葉をいただきました。

また、娘さま方が桐たんすの引出しを
開け閉めすると他の引出しが開くという
現象を生まれて初めて体験して喜んで
おられるご様子やお母さまとご一緒に
着物を仕分けして収納する予定についても
お聞かせくださいました。

娘さま方が引出しを開け閉めされたり、
お母さまとの時間を楽しまれるご様子を
想像するたびに、桐たんすを贈られた
祖父母さまの真心がご家族に伝わって
いくようで、とてもあたたかな気持ちに
なっています。


余談となりますが、現在、新型コロナの
感染は落ち着いている状況ですが、
こちらのお客さまの桐たんすの納品を
予定していた昨春は、緊急事態宣言が
発出されていた時期でした。
ゴールデンウイーク後も延長が続き、
お届けに伺うことができない期間が
長く大変お待たせをしてしまいました。
先行きも見えない時期でしたが、
やっと納品に伺いお会いできた時は、
私たちはとても嬉しく、無事にお手元に
お届けすることができ、ほっとした
ことを思い出します。
オミクロン株が心配なところですが、
収束を目指して、基本的な感染防止の
対策を引き続き行っていきたいと思います。