桐たんす修理例 愛媛県Yさま

今回ご紹介する修理例は、お祖母さまの
お嫁入り時の桐タンスです。
「実家に置かれていた、いい感じの桐たんすを
眠らせておくだけでは勿体ない」とお考えになり、
新居に迎え入れられました。

再生前の桐たんす

お家を建てられる際、リビングの真ん中に
小上がりの和室を設けられ、そこにお祖母さまの
桐たんすがぴったりと納まるように設計された
そうです。

再生前の古びた風合いも気に入っておられた
そうですが、扉が開けづらく収納の機能も
果たせていなかったことから、
今回思い切って再生することにされました。


納品時の桐たんす

仕上がりの色はオイル仕上げ(ブラウン)です。
扉の房は伊賀組みひもの飾り結びに。

設置の際は壁と桐たんす両方とも
気を付けながら・・・
ジャストフィット‼


桐たんすには、角の凹みや欠けが多く見られ、
前面に張られた柾板の剥がれや
台輪には虫食いの被害がありましたが、
材を入れたり、張替えを行い、
扉の開閉もしやすくなりました。

再生前の金物


再生後の金物

元々の金物の汚れやくすみを除去して、
経年変化した色を整える程度の塗装を
施して取り付けています。
オイル仕上げ(ブラウン)と金物の
雰囲気が良く合っています。


実は、この桐たんすはハーモニカ箪笥でしたが、
再生前はハーモニカ自体が本来の位置から
外れてしまっていたため、Yさまはその事実を
ご存知ありませんでした。
そのため納品の際にはじめて、引出しの開閉による
ハーモニカの音色を聴かれ、驚かれるとともに
大変喜んでおられました。
幼い息子さんも抱っこしてもらって、
引出しを開けたり閉めたり。
私たちも何だかサプライズのようで、
とても嬉しかったです。

後日、お家のことがさらに好きになり、
ハーモニカを鳴らしたいと息子さんから
抱っこをせがまれるご様子も伺い、
思わずにんまりとしてしまいました。

これからも末永くご愛用されることを
ご家族のお幸せとともに願っています。
愛媛は初めてでしたが、海も山もとても美しく、
またゆっくりと訪れたいと思います。