桐タンス修理~台輪を直す
今日の桐箪笥の修理は何かなぁと、作業場を
のぞいてみると、
台輪を解体して修理をしているところでした。
台輪は、桐たんすの一番下の台の部分なのですが、
年数を経て歪みなどが生じ修理が必要なことが
多いようです。時々、ねずみなどにかじられて
欠けていることもあるんですよ。
桐たんすを支えてくれているので、台輪もしっかり
直しています。
この部分が台輪です。
台輪とは?
改めて調べてみました。
『床に直に接する部分にあって、家具を支える
枠組の台木。下部の汚れを防ぎ、最下部の扉や
引出しの開閉を容易にするほか、床と下台との間に
空間を作り、地板(床の板の部分)などの狂いを
防ぐ役割も果たします。尚、台輪には、独立した
枠とする場合と、家具本体に固定して一体とする
場合があります。』 住宅建築専門用語辞典より
桐タンスを支えたり、通気性を良くしたり
するんだろうなぁと思っていましたが、下の段の
引出しなどを開け閉めしやすくする役目もあるんですね。
台輪って大切な役割があるんですね。
話は戻って、台輪の修理の続きです。
木と木がきちんと組めるように、接合部分を
微調整しています。
最後にボンドを付けてハタガネという道具を
使って締め直します。
歪んで外れかけていた台輪も、しっかりと
組み直してもらったので桐タンスを安心して
載せられます。