桐タンス修理~木地修理中

寒いですね。
先日わずかな時間で降り積もった雪が、
屋根からドスンと音をたてて落ちています。
我が家は氷室のようで、本当に春が恋しいです。

さて、現在修理を行っている桐箪笥です。
本体に緩みが見られたため、調整しながら、
ハタガネで締め直しをしたところです。

こちらは、引出し前面のかけ部分の修理です。

修理箇所が目立たないように、三角形に欠き取ります。

三角の新しい桐材をはめて、
隙間がないように打ち込みます。

こちらは、引出しの上端部分です。
棚板と引出し上端の隙間を無くすため、
新たな桐材を足すところです。

斜め横から見ると、こんなかんじです。

足した上端は、少し余分に足しているので、
木地修理の終盤に本体に引出しを入れて、
削りながら引出しの仕込み直しをします。

こちらは、本体背板です。
材が縮んで割れが生じ、
木釘も緩んで効いていないので、
新しい木釘を入れて、打ち直しをします。

木釘の連打前です。

連打した後、のこで木釘の頭を引きます。

背板が本体にきちんと張り合さりました。
大まかな修理が終わると、次は細かな傷や
丸まった角の修復をしていきます。